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黒澤明 『七人の侍』 について

日本映画の代表作であるばかりでなく、世界のアクション映画史に燦然と輝く金字塔七人の侍は、全世界の映画ファンのアンケートをとったら、おそらくBEST10には入る映画じゃないでしょうか。

もちろんリアルタイムで観たわけじゃないけど、テレビやビデオで何回も観たし、リバイバルの映画館にも行きました。そこでは黄金期の映画館さながら、歓声、拍手、笑いがうずまく、まさに映画と観客が一体となって楽しめた、という良き思い出があります。

「世界のクロサワ」と言われていますが、我々日本人にはあまりピンと来ない。しかし七人の侍の製作過程を知る事で、さらにこの映画の傑作たる所以を思い知る事ができるでしょう。


まずシナリオづくり。黒澤監督を含め3人の脚本家たちによって、1ヶ月半以上寝食も忘れるほど、徹底して書き上げられた。映画はシナリオが弱いと駄目だ、そしてドラマは誰もが認める真実でなければいけない、と徹底的に妥協を排し、命を削るようにして創られた、という。

次は撮影の場所選び。本来画家志望だった黒澤監督には、絵のイメージが出来上がっており、それに合った場所を探すのにスタッフは全国を駆け巡った。そして、結局1つの村を撮るために、4ヶ所で別々に撮影を行う事になる。この、映画の中の絵に対するこだわりは半端じゃない。

そして今度は演出。いかに村人を本物らしくするか。黒澤監督は村人全員の家族構成表をつくり、出演する俳優・エキストラ一人一人を割り当て、いつ何時もその家族単位で行動させた。そうする事で、本当の家族のような雰囲気が自ずと出来上がったのである。

またアクションシーンをいかに迫力あるものにするか。撮影所が雪に見舞われ、急遽、降りしきる雨とぬかるみの中での戦闘シーンへと予定を変更。そして当時初めての試みであった、複数のカメラで別々の地点から同時に撮影し編集する、マルチカメラシステムを導入。結果すごいアクションシーンになった。

さらにテーマ音楽は、音楽担当の早坂文雄が作った20曲以上もの中から、選定したという。驚くべき事に、この頃、早坂文雄はすでに余命いくばくもなかった。(映画公開翌年死去)


これら映画製作の過程の一部ですが、この映画づくりに対するエネルギーは常軌を逸しているほど凄まじいものがあります。そうした監督のエネルギーにスタッフ・出演者たちが呼応し、すべてが一体となって、この名作ができあがりました。

天才とは、常人にできない異常な努力を重ねる事ができる人・・・そういった意味での天才によって生み出された最高傑作が『七人の侍』なのです。

さらに映画の内容・見所については → こちら

七人の侍

 七人の侍 1954(昭29)年公開 207分
  【脚本】黒澤 明、橋本 忍、小国英雄 【撮影】中井朝一 【音楽】早坂文雄
  【出演】志村 喬、三船敏郎、木村 功、宮口精二、加東大介、千秋 実、稲葉義男、
  津島恵子 他

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