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黒澤明 『酔いどれ天使』 #07

世界の黒澤三船が出会った、記念碑的作品。終戦の焼け跡が残る盛り場を舞台に、闇市を取り仕切るヤクザ(三船敏郎)と破天荒な開業医(志村喬)、それぞれの葛藤が描かれています。

この映画の魅力は、やはり三船敏郎のギラギラした存在感でしょう。筋肉質でスラッとした体躯、ワイルドでかつ繊細な感性を秘めた雰囲気は、観る側を強烈に印象づけます。

黒澤明 監督と三船敏郎、もしこの強烈な個性の出会いがなければ、両者共に、後に世界の〜と称される程の名声を得るに至ったかどうか。そういった意味で、初期黒澤映画の大きなターニングポイントとなる作品ですね。

またこの映画では、時代(終戦直後)のリアルな光景と共に、メタンガスが沸き立つ汚い沼の映像も印象的です。当時の世相や人々の心理を、黒澤監督独特の感性で映し出した表現描写なのでしょう。

酔いどれ天使

 酔いどれ天使 1948(昭和23)年 98分
  【脚本】植草圭之助、黒澤 明 【撮影】伊藤武夫 【音楽】早坂文雄
  【出演】志村 喬、三船敏郎、小暮美千代、山本礼三郎 他

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