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黒澤明 『静かなる決闘』 #08

戦時中、戦地の軍医として負傷兵を治療中に、梅毒に感染してしまった医師の物語。

精神は純血でありながら、自分の血には不純な、人間の命をも陥れる恐ろしい血が流れている。その血をばらまく事は、人を崖から突き落とす事も同じ。医師として、高潔な倫理感を持った藤崎(三船敏郎)は、その血を絶やす為に自らの幸せも欲望も犠牲にし、自分に病を移した男にすら完治のための手助けをする。

そんな医師の孤独な闘いが、文字どおり静かに描かれていくのですが・・・。

愛する女性にも打ち明けず、とうとう彼女が他の男と明日結婚してしまうと知った時、今までずっと閉じ込めていた苦悩が、激しく堰を切ったようにぶちまけられる!・・・この白熱のシーンには思わず涙してしまいました。

人間って、どんなに強い使命感や立派な主義を持っていても、そういつも強く生きていけるものじゃないんだ。何だか安心すると共に、その強さと弱さが混在するのが人間なんだな、とあらためて思ったりしました。

言い換えると、人は皆、理性(良心や使命感)と本能(願望・欲望)の両極の狭間で生きている存在なのではないでしょうか。その葛藤に悩む医師の姿を通して、人間の尊厳とは何かを問うた作品だと私はとらえています。

静かなる決闘

 静かなる決闘 1949(昭和24)年 94分
  【脚本】黒澤 明、谷口千吉 【撮影】相坂操一 【音楽】伊福部昭
  【出演】三船敏郎、三条美紀、志村 喬、千石規子 他


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