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黒澤明 『生きものの記録』 #15

原水爆実験による人類の危機を叫ぶ老人と、そんな警鐘を冷ややかにとらえる家族・世間との対比を描いた、ちょっとメッセージ色の強い映画。

これは失敗作として名高い作品ですね。確かに黒澤映画のダイナミズムやヒューマニズムに心酔しているファンにとっては、ちょっと物足りない感じがします。

前作『七人の侍』でパワーを使い果たしてしまったか。というか万人に受けた大ヒット作の次には、独自性の強い作品を作りたくなるのが作家の心情なのかもしれません。

印象的なのは、終盤の精神科医のセリフ、「あの老人と、こんなご時勢に平然と生きてる我々と、どちらが狂人なのだろう」。あらためて黒澤監督の、真理を追求する姿勢と時代を杞憂する深い洞察眼が、この作品にも込められているように思います。

それと、老け役を三船敏郎が、見事に演じきってますね。また恐怖感漂う音楽(※)も耳に残ります。
早坂文雄(音楽担当)の遺作。

生きものの記録

 生きものの記録 1955(昭和30)年 103分
  【脚本】橋本 忍、小国英雄、黒澤 明 【撮影】中井朝一 【音楽】早坂文雄、佐藤 勝
  【出演】三船敏郎、志村 喬、千秋 実、青山京子 他

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